酸化に抗う!それが抗酸化力!
抗酸化力と一緒に使われる言葉の一つが、サビ。
身体のサビと言われると思わず「サビを防がなきゃ!」という気になってくる。不安を煽るためにはもってこいだから、抗酸化力というフレーズをよく聞くようになったのかもしれないですね。
実際に金属が錆びる際に酸化するのと同じように私たちの細胞も酸化していくんです。
この酸化をもたらすのが、活性酸素というやつで、私たちの身体の中で常に生み出されているので特別なものではないです。
ただし、活性酸素が溜まりすぎると、老化が早まったり、動脈硬化に繋がったりと健康を害する要因になります。
この活性酸素の働きを抑えて、酸化を防いでくれるのが抗酸化物質で、その力を抗酸化力というのです。
活性酸素が増える原因
抗酸化力を意識することも大切ですが、その前に活性酸素を増えないようにする生活習慣も心がけてほしいです。
まずは食生活。
脂肪は、酸化を促進しますし、活性酸素を合体する特徴があるので、できるだけ避けましょう。
またアルコールの飲みすぎも要注意です。アルコールを分解するときに、活性酸素が生まれてしまうからです。
嗜好品つながりで、たばこも活性化酸素を生んでしまいます。また抗酸化力のあるビタミンCの働きを阻害するという特徴もあるので特にデメリットが大きいです。
次に生活習慣。
紫外線は、皮膚における酸化が進む原因になってしまいます。
意外にも、精神的な面から活性酸素が増えることもあります。その正体がストレスです。
近年はストレスがあらゆる疾病をもたらすことが明らかになってきましたが、細胞の酸化という面でも悪影響があるのです。
体の酸化を防ぐ栄養素と食べ物
抗酸化力のある栄養素と、それらを含む食べ物をザッと紹介してみます。
ビタミンC
抗酸化成分の代名詞といってもいいのではないでしょうか。美容系のサプリメントなどにも多く含まれていますね。
熱に弱い性質があるので、調理法には気を配る必要があります。
ピーマン、ブロッコリー、パセリ、キウイ、レモンなどの食べ物に豊富です。
ポリフェノール
ポリフェノールって特定の栄養素の名前だと勘違いしている人が多いですが、様々な栄養素の総称です。
例としては、カテキン、アントシアニン、クルクミンなどがあります。
お茶、ブルーベリー、ウコンなどの食べ物に豊富です。
カロテノイド
こちらも黄色や赤の天然色素の総称です。
例としては、α-カロテン、β-カロテン、ルテインなどがあります。
にんじん、ほうれん草、パセリなどの食べ物に豊富です。
抗酸化物質は化粧品として使っても意味はあるのか
ビタミンやミネラル、酵素を含んだ化粧品も多いですが、化粧品として、いわゆる外側からのケアでも抗酸化物質は意味あるのでしょうか。
大手メーカーが実施している実験では、肌の細胞を活性化させることが確認されていることから一定程度の意味があるのかなと思います。
近年はアスタキサンチンが注目されていますね。肌に塗ることでシワやシミを改善する働きが研究によって明らかにされているようです。